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道徳教育の知耕実学

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教科の垣根を越えた、実学に根差した“いのち”の授業

宿泊研修で学んだ、“いのち”との関わり
富士農場見学中1では毎年入学してすぐに、河口湖宿泊研修を行います。その中で今回は、道徳の授業のテーマとしている“いのち”についての学びを深めるために、静岡県朝霧高原で東京農業大学が開設している「富士農場」に見学に行きました。

そこでは、出荷予定日のタグがつけられた牛や豚たちが飼育されています。今、目の前にいる動物たちが、近いうちに人間の“いのち”のためにその“いのち”を奪われるという現実をまのあたりにして、自分が他の動物の命を犠牲にして生かされているということを改めて学ぶ経験をします。
生徒からは「今まで気にも留めずに食べていたものを、命としてとらえて味わって食べるようになった」「いただきます、ごちそうさまを必ず言うようになった」という感想が聞かれ、日常のちょっとした行動や気持ちに変化が現れていることを感じることができます。

食用有精卵から考える、“いのち”の境界線
宿泊研修の後、場所を教室に移し、賞味期限後の食用有精卵を温め、胚となる頃までの観察を行います。食用卵はどの時点から“いのち”になるのか、胚ははたして“いのち”なのか、考えながら卵を温めていきます。最後、胚の観察をする際、生徒たちは卵を割る、つまり胚の命を奪わなければならないという壁にぶつかります。卵を割るか、割らないかは班ごとに話し合われ、卵を割る場面では思わず涙を流す生徒も出てきます。
生徒たちは、宿泊研修での学習後ということもあり、“いのちを使っていることの重大さ”を頭の片隅に置いて胚と向き合います。卵を割って観察した後は、「いのちを頂いてしまったけれども、自分の身になった。頂いた分、より一生懸命、勉強に取り組んでいこうと思う」という感想が聞かれます。
卵を割るか、割らないかという問いに対する唯一の解はありません。正解がひとつではない問題に対して、実際に見て、聴いて、触って学びながら、生徒たちは自分の考えを発表したり、感じたことを文章にしたりして、自分たちなりの答えを模索する経験を重ねます。

胚の観察_生徒1  胚の観察_生徒2  胚の観察_胚

医師の立場から伝えたい、“いのち”の尊さ
2016年度より就任した田中越郎校長による“いのち”の授業も行っています。田中校長は医学博士であり内科医としての勤務経験を持っています。医師として多くの命とかかわってきた田中校長の、人間としてこの世に生を受けたこと、豊かな国で教育を受けられていることがいかに幸せなことかを噛みしめなければならないというお話は、強く生徒の心に響き、その後の日常生活に大きな影響を与えます。田中校長の話を聞いて感じたことから、「臓器移植」「認知症」「障害」など様々な問題について想いを巡らせ、自身の考えを話してくれる生徒もいます。
このような機会を設けることは、社会の動向に正面から向き合い、そこで見出した疑問に対して自らの考えを積極的に展開できる能力の下地作りにも役立つものです。

田中校長先生  田中校長先生_授業の様子  いのちの授業の様子

京都大学iPS細胞研究所で知る、“いのち”のこれから
2016年の夏休みには、本校の中等部で希望した60名の生徒が、ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥先生が所長を勤める京都大学iPS細胞研究所に招かれました。
これだけ大人数の生徒が見学した学校は、いまだかつてないとのこと。特別な経験に、生徒たちは、期待に胸を膨らませ、目を輝かせながらiPS細胞の歴史、問題点、実用化に向けてのプロセスなどについて熱心にお話を聞いていました。
研究所を訪問して話を聞いたことで、iPS細胞自体がすでに未来のものではなく、ごく近い将来に医療分野で実用化されるものであることを強く感じました。そして、それが自分たちの住む日本で発見されたことにも感銘を受けた様子でした。

IPS細胞研究所

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